一般民事関係 実例3 副院長監禁事件

毎日新聞 昭和49年4月26日 朝刊
「解雇問題で占拠の男ら逮捕」

解説

 都内のある病院の労働争議事件で、組合員らが病院を占拠し副院長を団体交渉と称して病院の食堂に監禁しました。組合員及び支援者らは病院敷地からの不退去罪(刑法第130条)の現行犯として、警視庁機動隊が出動し実力で排除されましたが、その際、数名の支援者らが監禁罪で逮捕されました。
 病院側は、彼らの再度の不法占拠を恐れて、東京地裁に病院敷地内への立入り禁止仮処分命令を求める申し立てをし、認められた事件です。
 私は病院側の二人の訴訟代理人の内の一人でした。この事件は最終的には和解で解決となりました。

 当時は過激派の暴力が世間を騒がせていた時代であり、過激派が労組員またはその支援者として労働争議に紛れ込んで暴力行為に及ぶことが頻発していました。この事件の逮捕者はいずれも逮捕歴がある人々でした。